学び方

カスタム商品はもはや一部の「コアユーザー向けのもの」ではない

「でもカスタマイゼーションは単なるトレンドじゃない。アメリカ人の新しいビジネスのやり方なんだ。新しいタイプの大量生産だよ。

二〇四〇年までには、食べるもの、着るもの、車、広告、海外旅行と、消費者の買うものすべてが、個人の好きなようにカスタマイズされるようになる。ありとあらゆるものが。僕はそれに賭けてみようと思うんだ」「カスタマイズ 【特注】をビジネスにする新戦略」-第1章 二一世紀のカスタム革命よりー

電子書籍 「カスタマイズ【特注】をビジネスにする新戦略」より、カスタムシリアルバーの会社を経営する著者が、ビジネスライターである姉に対して、「本書の共著者になってもらえないか」と話を持ちかけ、口説き落としたときに決め手となったひとこと。

お姉さんは最初、「カスタマイゼーションは興味深いトレンドではあるけれど、本にするほどのものではない」と気乗りしていなかったそうだが、この著者の熱い言葉に、心動かされたのだという。

しかし、引用文の中で、注目したいのはその熱さだけではなく、そこに使われている「新しいタイプの大量生産」という言葉である。

20世紀に流れ作業の組立ラインや機械化が進んだことにより、「大量生産」が可能となったが、この21世紀のいま、ネットの専用WEBサイトを使って消費者が直接、デザインをできるようになり、3Dプリンターの登場によって特別な形の細かい部品も簡単に作れるようになったことにより、「カスタム商品」を作るコストが劇的に下がった。

それによって、「カスタム商品」を、「従来の大量生産による類似商品」と、それほど変わらない価格で、大量に作ることができるようになったのである。

本書では、そんな「新しいタイプの大量生産」を活用している、最新の事例を多数紹介している。製造周りの話だけではなく、プロモーション周りの話も豊富で、例えば、カスタムショルダーバックを作っているある企業では、「カスタム商品」が完成した瞬間に「工場」で写真を撮り、すぐさま購入者にSNSを通して共有しているそうで、それによって、購入者もリアルタイムに「カスタム商品」への熱を拡散してくれるのだという。

後半になると、ではどうやってカスタムのビジネスを作り、成長させていくか、といった、より具体的な話になっていくのだが、そこは本書で確認してもらえればと思う。

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