学び方-読書法

スマホ禁止されてる本好きの子どもにはkindle paperwhiteが超おすすめ【親への交渉ガイド付き】

「スマホがあれば、いつでも電子書籍の本が読めるのに…」

そんなことを思う、読書に貪欲な子も、どこかにいるんじゃないでしょうか。実際、自分が子どものころはそんな感じでした。

なにより、「本を読む時間をいかに取るか」ということばかり考えて、昼休みの時間もずっと本を読んでいた気がします。

しかしながら、電子書籍が読めるスマホをもたせてもらえるのは、まだ一部の子に限られます。お年玉などのまとまったお金を使って購入したいと思っても、一般的には親に「貯金」という名を借りた、没収をされる子が多いのではないでしょうか?

自分が小学生のころは、低学年では全額、高学年になってからも半分以上を没収されていました。うちの家では、おこずかい制もなく、何かほしいものがあるときには、基本的には、親に「○○がほしいから買ってよ」と提案する形でした。

お年玉や親戚から特別におこづかいをもらっても何を買うかということを、明確にして親に提案する必要があったんですよね。なので、欲しいものを欲しいだけ買うようなことは相当困難な状況でした。それが、スマホなんて高額なものであればなおさらです。

そして現在、大人になって子どものころを、ふと思い返してみて、いまだったら、そんな状況で、何を買うかなーとちょっと考えてみたんですが、「kindle paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)」がベストのように思います。

本が好きでしかたなく、休みの日には毎日、図書館に通う小学校時代を過ごしていたあの時期に、この電子リーダー端末があったらと思うと、想像するだけで楽しくなってくるんです。

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そもそも「kindle paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)」 とはなんだ、という人もいるかもしれないので、説明すると、「kindle(キンドル)」というWebサービスを使って電子書籍が読める、タブレット端末のひとつです。

画面に表示されるのは、カラーではなく白黒で、ゲームなどもすることはできません。あくまで、電子化された本を読むことだけに特化した端末ってわけですね。

しかし、「快適な読書」ができるように、目にやさしい画面表示や辞書機能、Kindleストアとの連携など、その1点に関してのこだわりはすばらしいのひとこと。価格帯としては1万〜2万ほどです。

「そんなに本が読みたいなら、そのお金で普通に本を買えばいいのでは」とも思うかもしれませんが、その返答としては、「常に持ち歩ける自分の本が詰まった本棚」が手に入るということが重要なのだと言わせていただきたい。

さらに、「Kindleストア」では「無料」で、多くの有名な文学作品も読むことができるんです。こういった作品は、ネット上でも見ることができるものもありますが、場所を選ばず、家のどこでも、外のどこでも、読むことができるのは大きな利点ですよね。

実際に自分の場合は当時、お年玉では「紙の本」をいろいろと買っていたんですが、その時期に「kindle paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)」が出ていなかったことが惜しくてしょうがありません。

ここでなぜ「iPad」など、ゲームやいろんなアプリも使えるハイクオリティなタブレット端末にしないのかと疑問に思う人もいるかもしれませんが、それは考えがあま過ぎます。

最新のアプリも動く、よりよいものをと考えれば、「iPad mini」「Xperia Tablet」などが第1候補に上がってきますが、そういった多機能タブレットは、3万~6万もするんです。

お年玉が大金とはいえ、無尽蔵に存在しているわけではありません。また、そんな高いものを子供に持たせることには親にも抵抗があるので、交渉が大変困難になってきます。(「3DS」が1万〜2万なので、そこらが許容範囲の上限なんじゃないかなと)

では、ちょっと安めの価格帯で、ゲームや各種アプリが動くタブレット端末はどうか、という考えにもなりますが、これも2つの理由でおすすめできません。

多機能タブレットが子どもの読書におすすめじゃない2つの理由

①なんでもできる端末への懸念

まず親は、電子端末を持たせることで、我が子がゲームや変なサイトばかり見るようになってしまうのではないかと心配しています。

一般的には、スマホなども子供には持たせない、持たせるとしても制限をかけるという家庭が多いことでしょう。この懸念はスマホだけでなく、ほぼ同じことができるiPadなども同様です。

②家族共有化による制限

また、なんでもできるタブレット端末というのは、家族みんなで一緒に使う、共用端末になってしまいがちです。もしかすると、すでに家族共用のタブレット端末が家にあるという人もいるかもしれませんが、それは自分の自由に使えるものでしょうか。

どこにでも持っていける「自分の端末」があるかないかでは、読書のはかどり方が格段に違ってきます。

とくに子供のころは先ほど①で上げた理由もあり、まだ自分用のスマホを持たせてもらうことは難しいと思われるので、この「自由にできる電子端末」の存在意義は極めて大きい。

だからこそ、読書しかできない「kindle paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)」なのです。

この際、本を読むためには、ほかを切り捨てましょう。

一番の目的である「よき読書生活」というものを勝ち取るためには犠牲もやむなしです。

端末の購入方法について

では、端末自体の購入方法について詳しくみていきたいと思います。公式サイトで先にチェックした人は気づいたかもしれないのですが、「kindle paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)」にはバリエーション違いで、「WiFi版」「3G版」「キャンペーン広告のありなし」など、よく分からない細かい違いがいろいろと存在しています。

これをひとつひとつ選んでいかなくてはいけないのですが、一番いい選択肢は、家にWiFi(インターネットの無線LAN)があるのであれば、ここは最安値の「キャンペーン広告あり、WiFi版」で決まりかと。

広告がついていると、毎回起動するたびに広告を消す動作をしないといけないので、個人的には広告なしのバージョンを選びたいところですが、「わずらわしそうだから、少し高いやつを買いたいんだよね」

なんて理由では親を説得するには少し弱いし、そんなところで変にこだわりを出すと、「本を読みたいんじゃなくて、ラクをしたいのね」と変な誤解が生じて、全部がパーになる可能性が高い。

親に電子書籍のよさを分かってもらうために

そもそも、親御さんによって電子機器やIT周りの知識はさまざまなので、電子書籍のよさを分かってくれない可能性もあります。

広告のありなしなど、そんな小さな利点をパッと理解してもらえる親なら、頑張らなくても、「本読みたいからキンドルペーパーホワイト買って」「いいよ」で、済んでいるでしょう。

この親との交渉のときに有効なのが、

デメリットとその解決策を子ども側から伝える

ということです。

Q(親).「電子端末を持つとゲームばかりするんじゃないの?」
A(子).「読書だけしかできない専用のリーダー端末にいたします」
Q(親).「勝手にいろいろ買ってすごい請求がくると困るわよ」
A(子).「わたしたち子どもだけで買えないように、アクセス制限をかけさせていただきます。無料本含めて購入はお母様お父様と一緒にする形でかまいません。」
※参照:アプリ内課金に対するアクセス制限(ペアレンタルコントロール)

といった感じで、懸念点を1つずつつぶしていく必要があるでしょう。この過程を踏むことで、「しっかり考えて買いたいと思っているのね」と、真剣さも伝わかと思います。

また、購入後の話にはなりますが、kindle(キンドル)を管理するアカウントは、親のものではなく、自分のものを新しく作ることをおすすめします。

新しい本を購入するときには、親のアカウントの方がクレジットカードの管理などの都合上、買いやすいなどあるかもしれませんが、ここはこだわるべきところです。

自分のアカウントで購入した本が積み重なっていくと、それはなにものにも変えがたい「生涯ともにする自分の本棚」になります。

これは大人のなった後にも、ずっと残って、再ダウンロードして読み返したり、ラインナップを見返したりできるのでぜひ自分のアカウントを作ってもらいたい。

そのためには自分のメールアドレスも必要になってくるのですが、そこも親と相談して「Gmail」などの無料メールアドレスで作ってしまいましょう。

大人になるまでは、アドレスとパスワードの管理は親に全部渡してしまってもかまいません。成長してよきころあいになったら、アドレスとパスワードを引き継いで自分が自由に使えるものにすればいいんです。
※参照:Amazonアカウントの作成方法

以上が、読書好きな子は「kindle paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)」を買うといいのではないかと、個人的に思う理由です。

せっかくなので、最後に親への提案の流れも整理しておきたいと思います。

【kindle paperwhite購入の提案の流れ】

「kindle paperwhite」が欲しいことを伝える。

このタブレット端末の存在自体を知らない人も多いので、公式ページのプリントなどを持っていった方がいいでしょう。

子どもが本を読むことによるメリットを伝える。

この記事や、この記事のように、本を読んでいるとどんなにいい効果があるのかと示すのです。

※ただすでに読書に対して理解のある親ならここは省いてもかまいません。

電子書籍のメリットを伝える。

「普通に紙で買いなさいよ」は必ず出てくる質問なので、返答をしっかり準備しておくこと。無料で多くの文学作品を読めることや、目への負担も少なく、辞書機能によって子どもも読みやすいことをアピールしたいところです。

想定されるデメリットとその解決法を子ども側から伝える。

「こういった心配をするかもしれないが…」と懸念点を、こちらから上げた上で、その問題に対する解決法をこちらから提案していく。「ゲームができないよう、読書だけしかできない端末にする」「間違った買い物をしないよう、アクセス制限をかける」などといった形ですね。

自分のAmazonアカウントを作ることを提案する。

アカウントとパスワードは完全に親の管理にしてしまってもかまわないことを強調しましょう。そのアカウントを使えば変な本を買っていないかのチェックもできるとダメ押しで健全さを伝えてもいいですね。
※参照:Amazonアカウントの作成方法

「読書への情熱」を伝える。

最後に、これは全体を通して重要なことでなのですが、どれだけ本が読みたいと思っているかという「読書への情熱」を、真摯に何度も伝えましょう。ここまでお膳立てできていれば、あとは気持ち次第です。

こうして「kindle paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)」を手に入れたあかつきには、いつでも自分の本棚から本を取り出して読むことができる、最強の読書環境を手に入れることになります。

それはきっと、こどものころから大人になってまで続く、長い読書人生をより豊かで楽しいものにしてくれることでしょう。

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