学び方

ミニマリスト10人が教える!断捨離やシンプルな暮らしを学べるおすすめ本

モノを捨てるのはけっこう大変なことですよね…?

最近は、「断捨離」や「ミニマリスト」などといった流行り言葉とともに、派手な浪費はせず、シンプルな暮らしを好まれる方が増えてきたように思います。

しかし、いざ片付けをはじめて、モノを捨てようと思っても、いままで意識せずにモノをためてきた人にとっては、ただ捨てるという行為もそうとう難しかったりしますよね。

心の中では、シンプルな暮らしに憧れていても、まず「何からはじめたらいいか分からない」「どうやって捨てればいいか分からない」と、二の足を踏んでしまっていたりもするかもしれません。

しかし、それは今すでにガンガン、モノを捨てて、シンプルな暮らしをされている、ミニマリストの先輩方も最初は同じような経験をされてきたようです。「捨てていいか迷って作業が進まない、結局捨てられない」、誰もが通る道なのです。そんなとき先輩方が意識高く断捨離を進めてこれた一因を探ってみると、本という存在があったようでした。

そこで今回は「断捨離やシンプルな暮らしを学べるおすすめ本」と題して、ミニマリストの先輩10人に、お話をうかがってみました。

「どんな場面でその本が役立ったのか」、「どんなきっかけや、どんな流れで断捨離をするようになったのか」具体的な体験談をいろいろとうかがうことができました。

断捨離やシンプルな暮らしというものを学ぶために、まずは関連した「本」を読みたいと思っているミニマリスト初心者の方々にも、参考になればと思います。

断捨離やシンプルな暮らしを学べるおすすめ本 6冊

人生がときめく片づけの魔法

こちらは3人の方におすすめしていただきました。

推薦人:ユーリ
実家暮らしの頃は、床の見えないいわゆる汚部屋に住んでいた典型的な片付けられない人間でした。一人暮らしをはじめ、賃貸なのでなるべく物は増やさないと心に決めていたのにすっきりしない部屋に住んでいた時にこの本に出会いました。

読んだ感想は「衝撃」の一言です。部屋が片付かないのは収納が下手なのではなく、無駄な物が多かったことに初めて気が付いたのです。そして、その無駄な物を見つける方法として「捨てる」ことに焦点をあてるのではなく「残す」ことに焦点を当てているのが目から鱗でした。

早速片づけ祭りを実施し、本を読んだ翌日には見事ゴミ袋5袋分のものを捨てました。こんなに即効性のある本は他のジャンルを合わせても初めてでした。

それまでも片づけに関する本を読んではいたのですが、それらは収納方法について書かれたものがほとんどで、物の量については目を向けることはありませんでした。また、自分には当てはまらない方法も多く実践には不向きだったのです。しかしこの本ではときめく物だけ残すという実に曖昧は表現。それが思いのほか受け入れやすく納得できてしまったのです。

特に洋服はクローゼットには服がたくさんあるのに毎日着ていく服がないと悩む始末。これをこんまり流にときめく服だけ残してみたところ、半分以上の服を捨てることになりました。しかし、捨てて後悔した服は1枚もありません。

ときめき感度は年々磨かれていき、どんどん物は減っていきますが生活は快適になっています。初めて読んでから5年がたった今でも「ときめくか」を考えて買い物をしています。もう床に直置きの荷物などありえません。いつでも人を呼べる家になりました。お気に入りのものを大事にしながらこれからも生活していきたいと思います。

 

推薦人:さなママ
こんまり先生のこちらの一冊。以前からテレビでこんまり先生の事は知っていて興味があり、引っ越しをきっかけに物を減らしたいと思ってた私は、こちらの本を読んでみる事に!

これまで、「使えるものは捨てたらもったいない」と言う母親の考えから実家は物が溢れ、私自身も使えるものはとっておかなければいけないと思い、引き出しの中に詰め込んだり、クローゼットの中にも服を押し込んで、「捨てる」物は壊れたり使えなくなった物くらいでした。

こんまり先生のテレビを拝見して、「捨てる」ことを知った私は、今度は必要か必要でないかを考えるよりも、とにかく物を減らしたいと言う思いから、どんどんゴミ袋へ入れていきました。

でも後々になり、捨てた物が必要だった事に気付き後悔の嵐… そして、引っ越しを機にもう一度片づけをしようと思い本を読んでみると、そこには「捨てる」ものを選ぶのではなく「ときめくものを残す」と書いてあったのです!

自分のときめくものだけで過ごす生活本当に素晴らしい本です!物が捨てられない方、もったいない精神がどうしても抜けない方、こちらの本を読むと人生が変わります!!

 

推薦人:夏希
私自身、片付けが苦手です。片付けたい気持ちはあるのですが、片付けを初めても、何から手をつけていいものか、手に負えなくなってしまい、途中でいつも途方に暮れてしまいます。

この本に出会って、とても片付けがしたくなりました。やる気がでる、片付けが苦手な人にもやれるのではないかという意欲を持たせてくれる本です。ここには、きちんといちから、片付けのやり方が書いてあります。

まず、自分の持ち物。ときめくものとときめかないもので、選別するのです。そして、ときめくものを残す。そしてものの選別が終わったら、1つひとつ物の収納場所を決める。物の収納はなるべく立てれるものは立てて収納するなど、ものにより、それぞれの収納の仕方も記されています。

丁寧に、残すものの選び方と、カテゴリーごとに仕分けていき、収納の仕方など、何から手をつければいいかという順番も説明してあるので、その通りにやっていけば、片付けが苦手な方でも片付けられる1冊になっていると思います。

わたしのウチには、なんにもない。

こちらも2人の方におすすめしていただきました。

推薦人:野原のうさぎ
色々な断捨離の本を見て片付けをしていましたが、なかなか思うようには進みませんでした。持っているものを手放すことができず、ただ片付ける場所を変えているだけ。たまに片付けの雑誌の特集を読んでははっ!として、物を捨てたりしてみるのですが、そもそもモノの絶対数が多すぎる。それが分かってはいるのに、どうしてもモノの量が減らせませんでした。

しかし、この本の威力は凄かった。あまりに極端すぎるモノのなさ!病的なまでの捨て変態の日常!ここまでモノのない状態を見ると、なんというか、気持ちが妙にスッキリしちゃって、ああ、人ってこれだけのモノで暮らせるんだよなあ、と悟りを開いたような境地に陥りますね。

本を読むだけで、モノに囚われていた心がデトックスされた感じになります。あれこれ片付けのノウハウを教示されるよりも、ざあっと一気に心のモヤをクリアにされる。一種のショック療法?でも後味のよいショックです。

モノが少ないと単純に取り出しやすいし、戻すのも簡単。そのモノも大切に扱うようになる。そんな基本的なことを、ザックリ問いただしてくれましたね。それからは私の片付けるというキモチがシンプルになっていって、とても楽にモノを処分できるようになりました。

漫画的な本なので取っつきもよく、笑いも多く盛り込まれているのであっという間に読んでしまいます。単純に笑えますよ。本も薄めなので読みやすいですし、今までにない衝撃を受けてみたい方、ミニマリストの入門編と言えるべき本です。お試しを。

 

推薦人:和子
最初に、この本を読んだ時は衝撃を受けました。作者の家の中の写真は本当に家の中に家具がほとんど無く、ガラーンとしていたからです。まさに、ホテルの一室のように必要最低限の物しか無かったのです。そして、私もこんな部屋に住みたいと思ったのです。

この本には、作者が以前は物があふれていた生活から、震災で被災したことをきっかけに物を減らし始め、すっきりと暮らしていく生活が写真つきで紹介されています。実際に、どんな家具や雑貨が使われているか商品の紹介もしているため、自分も同じ物を買うことが可能です。

この本を読んだことがきっかけで、私も断捨離に目覚め、捨てまくっています。今までは、雑貨やインテリア雑誌が好きだった私ですが、センスが無く私が色々飾ってもしっくりこなかったのです。本の中の何もない部屋を見て、色々飾るより簡単でオシャレに見えて、これなら私でも出来ると確信しました。

物を減らすことで、物を探す時間もなくなり、家族にも「あれ、どこだっけ?」と言われることが減りました。この本に出会えて、断捨離できて本当に良かったと思います。

服を買うなら、捨てなさい

こちらも2人の方におすすめしていただきました。

推薦人:のんもも
私がミニマリストの思考に興味を持ち始めたきっかけは断捨離でした。あふれ返る服や靴、バッグなどの物に自分が支配されているような感じがしたんです。特に女性にとっての「物」とはそのほとんどが服や靴などの服飾品のことだと思います。

しかし実際に支配しているのは服そのものというより「服をたくさん持っていないとおしゃれじゃない。」「流行りの服を一枚も持っていないとダサい人と思われそう。」などの思い込みが自分自身を縛り付けているのだと気づきました。このことに気づかせてくれたのが、この「服を買うなら、捨てなさい」という本です。

この本を読むまでの私はシーズンごとに服を買わないと美意識を失ってみっともない人になってしまうのではという恐怖心から、服を買わなければという強迫観念のみで欲しくもない服を買ってクローゼットをパンパンにしていました。

しかしこの本を読んでから、それまでの私の考えが何て馬鹿馬鹿しいものなのかと気付いたんです。この本は地曳いく子さんという現役スタイリストさんが書いたものなのですが「服の数=おしゃれではない。おしゃれが好きな人とおしゃれな人は違う。無駄に何着も服を持っていても結局、自分にとって似合う服や素敵に見える服は限られている。だからワードローブは全て自分に似合う服=選抜選手の服だけにしておけば、どれを着ても毎日素敵な自分でいられる。」と言ったことが書かれていて私にとってまさに目からウロコでした。

実際スタイリストである地曳さん自身が手持ちの服はミニマムだし週に何度か同じ服も着ているとのこと。「イマイチな服の時に限って知り合いにばったり会ってしまい「ダサい人」と印象付けてしまう」という話も勉強になりました。

その本を読み終えてすぐに私はクローゼット中の服やバッグをどんどん捨てまくりました。その時の心の底からの開放感と快感は今でも忘れられません。そして服だけでは飽き足らず日用品などもどんどん断捨離しました。

断捨離後、私にとって必要なものだけお気に入りのものだけに囲まれているのを実感しとても満たされた気持ちになりました。 この開放感や幸福感はミニマリストになった人にしか味わえない喜びだと思います。

特に女性のミニマリスト志願の方にはミニマリストへの道の突破口である服の断捨離の方法がしっかり書かれていてすぐに実行できることばかりなので、まずは読んでみてほしい一冊です。

 

推薦人:石田智嘉
断捨離やときめきお片づけが流行る中で、物が多い生活から抜け出したいと思い、いくつか本を読みましたがどうしても上手くいかなかったのが服の片付けでした。

元々ファッションが好きで「最近着ていない」「ときめかない」だけじゃどうも納得して片づけができない。そんな時に本屋さんでこの本の表紙が目に飛び込んできました。

耳が痛いタイトルだと思いつつ、ファッションのプロであるスタイリストさんの著書ということで買って読んでみたところ、今までなんとなくで思い込んでいたファッションに対する「おしゃれ=アイテムをたくさん持っていないと実現できない」という考えが変わりました。

さすがベテランのスタイリストさんなので、おしゃれを楽しみたい気持ちを凄くわかっていらっしゃって、その上で考え方、残す服・捨てる服の仕分け方、服の買い方を提案してくれていますし、おしゃれによって他人がどういう印象を持っているかまでも書いてあります。

この本を読んだ後は納得して仕分けできるようになり、最終的にクローゼットの中身は半分以下にまで減りました。同じように服が捨てられなくて悩んでる友人に薦めたところ、友人も考え方が変わったようで、服が減り、考え方が変わったことで毎日着る服に悩まなくなったと絶賛していました。

実用書というよりは考え方を変えましょうという内容が中心ですが、結末が「片付ける」ではなく「素敵な人でいましょう」というものなのでファッション以外にも通じることがたくさんあります。断捨離につまづいている方には是非読んでいただきたいです。

かぞくのじかん 2009年vol.09

推薦人:はせゆき
私がオススメしたいのは、『かぞくのじかん』の家計特集「お金をかけずに豊かに暮らす」というページです。私はこれを読んで、お金とは、豊かさとは、を考えるようになりました。

お金があるとついつい今いらないものまで、買ってしまうのですが、それでも足りない満足できないタイプでした。しかしこの本を読むと、「お金がなくても幸せに暮らせること」、「持っているもの、与えられているものを充分に使って生かせること」が分かります。お金を使わなくても豊かに暮らせる知恵が沢山詰まっていました。

高いものを買わなくても、中古を活かし、リサイクルショップ、フリーマーケットで掘り出し物を見つけることや、インテリアはあるものでセンスよく、車は持たない、などはすぐに実践できましたし、苦ではないんです。フリマなんて意外と楽しいことがわかりました。

子供にも同様に、「責任あるお金の使い方」や、「買わないよさを伝える」など、素敵な工夫がたくさん書いてありました。

まだできていないことはもちろんあります、例えば「クレジットカードを持たない」や、「化粧水を手作りに」、「家計簿をつける」、などはまだ全然できてません。

しかし、普段の献立とかも載っていて、豊かさの質が変わる本だと思います!

宇宙につながると夢はかなう~さらに強運になる33の方法~

推薦人:もとおか
この本は、私自身が、現状の生活に行き詰まり、どうにか私自身も変わって明るく打破したいと考えているときに出会ったものです。この本の著者は、「自分に起きる出来事は自分で変えられる」という考え方を持っており、その一部として掃除や整理整頓が開運につながる、という事も提案されています。

この本は、無駄なものを断捨離していくと、どういう仕組みで運が良くなるのかというのが細かく説明されているのでとても面白かったです。シンプルな暮らしは、「ただ目の前にある要らないものを手放す」というだけでなく、気持ちの面でも要らない「不安・心配」を持つことがいかにムダであるかというのを説いています。

この本を読んでから、とても前向きな気持ちになり、とにかく断捨離をしたくなりました。実際に自分の部屋の要らないものをすべて処分しようと奮起し、なんとゴミ袋10個分もの不要品を捨てました。

すると、本当に部屋の中がすっきりするだけでなく、気持ちが前向きにクリアになったことを実感しました。そして頭の中も整理されるので余計なものを買わなくなったように思います。この本のおかげで開運できたと思っています。

新・片づけ術「断捨離」

推薦人:ロデム
2009年に発売された本で、当時の新刊として懸賞に出ていて、応募したら当たりました。そんなきっかけでもなければ、その当時、「断捨離」なんて言葉は流行ってもいなくて、興味を持たなかったし、この本も読まなかったと思います。

でもそれからこの本を読み、落ち込んでいる友達、辛いことがあった友達に、「断捨離をしてみるといいよ」と勧めるようになりました。自分自身も、本を読んだ後に引っ越しをしたのですが、とても思い切って片づけが出来て、荷造りがサクサクと進んだし、身の回りがスッキリして、新生活を気持ちよく迎えられました。

この本は年数も経っていて、断捨離のパイオニア的な本ですが、その後新しくておしゃれな断捨離本が次々と出てきて、写真などが多く使われた見やすい本も増えました。この本は写真などは全然なく、文章だけで断捨離を紹介しているので、小説を読むような気持ちで読んでいくと、自分の中に深く入ってきやすいと思います。

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