以前は100読んでも5しか参考にならないことを「95無駄にしてしまった」と捉え、時間を無駄にしたくなかったから読む本を厳選し、結局なかなか読めずにいてしまった。
しかし5が継続的に得られるというのは偉大なことだ。1カ月に1回5が得られるのと、3カ月に1回15を得られるのでは、前者の方が僕にとっては得だ。なぜなら最初の1カ月5を得られれば、少なくとも残りの2カ月は何も得ていない状態よりも5だけ優れた行動ができる。ー第4章「働き方革命」でたくさんの「働く」を持つ-②家族や学びに対する「働く」に時間投資ー 「働き方革命 ――あなたが今日から日本を変える方法(ちくま新書)」
病児保育事業を展開するNPO法人フローレンス代表 駒崎弘樹さんの著書「働き方革命」より、本に関する一文。
これは「無駄な本も読むべき」なんてことではなく、「もっとラクに本を手にとってみては」ということなのだろう。学びを目的とした読書の場合、少しずつでも読み続けることが、早く成長を実感する秘訣だったのだという。
このサイトでやっている「ひとこと書評」も、5といわず、1以下の「ひとこと」をテーマとしているので、今回の著者の意見には、とても共感できた。自分の場合は、「まとまった時間ができるまで、この本は寝かせよう」なんてことを考えて読めなくなることがあるのだが、「5だけ得ることができればいい」と考えてみると、少し手に取りやすくなる気がする。これは、速読や拾い読みといった読書法を使う上でも、有効な意識作りなのだろう。
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