働き方

カリスマ投資ファンドが人を雇うとき重視するのは成果ではなく〇〇〇「投資バカの思考法」

少なくとも、3名くらいの元同僚が「好き」と即答した人でなければ、採用はしません。「好き」と言えるのは、「人格」と「仕事ぶり」の両方を評価しているからです。

相手がためらったり、「いい人だとは思うよ」「まぁ、やり手だよね」と別の表現を使ったとしたら、人格か仕事ぶり、どちらかに問題があります。「投資バカの思考法」

4年連続ファンド大賞を受賞したひふみ投信の運用責任者、藤野英人さんの著書「投資バカの思考法」より、採用に関するひとこと。

投資ファンドときくと、成果主義のイメージがあるが、結果を出し“続ける”ためにこそ、「好きになれる人物」かどうかということを大切にしているのだという。

これは「仕事相手」に置き換えてみても同様であろう。本書の中では、投資するか否かの判断にも「社長との相性」をみると、エピソードと共に語られている。

好き嫌いで人を判断する、という言葉からはあまりよくない印象を受けるかもしれないが、単純に一緒に仕事がしたいかどうか、という点だけでなく、正しい情報を得られるかどうか、信頼関係をきづけるかどうか、という長期的な面でも相性のよさは重要なのであろう。好き嫌いが株価に影響を与える投資の世界で、長年結果を出してきた著者だからこそのひとことであるようにも感じる。

少し本題から離れるが、何度も読み返したくなる「本」や「コンテンツ」というのも、同じような側面があるかもしれないなとふと思った。得られるモノ「成果」だけではダメで、その本から感じる「人柄」や、自分との「相性」などによって信頼関係がきずかれ、長い付き合いになっていくのかもしれない。

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